~~露伴達のクリスマスパーティ!(2)~~
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■3 プレゼント交換
大夏「さぁーて、皆さんお楽しみ。プレゼント交換のお時間といきましょーかー?」
さっきまで凹んでいた次本が復活すると、クイズ番組の司会者のようにアナウンスした。
料理も堪能したことだし、ちょうどいい時間帯である。
菫「待ってましたーっ☆」
菫ちゃんがパチパチパチと拍手する。
大夏「プレゼント交換は本来であれば、互いに命をかけて戦い、奪い合うものですが……」
智輝「そんな話聞いたことねぇよっ!?」
大夏「今回は極めて平和的に、BGMが鳴っている間、隣の人に渡していくという方法でやりましょう」
愛「えーーっ、そんな普通の方法じゃつまんないよー」
露伴が不満を口にする。
大夏「じゃあ、命をかけた戦いにする?」
智輝「しねぇよ」
なんでクリスマスの日に命をかけた戦いせにゃあかんのだ。
乙女「この雪景色がサンタクロースの衣装のように赤く染まるな」
智輝「おいそこのデカ、戦った後の景色を想像する前に止めるべきだろうが」
愛「それじゃあさ、プレゼントを部屋の隅に置いた後に部屋の電気を消して、暗闇の中から持っていくっていうのはどう?」
露伴はほいほーいと提案する。
智輝「お、それ面白そうだな。ちょっと怪盗っぽいし」
菫「……ふっ、それは好都合。異論はない」
菫ちゃんは不敵な笑みを浮かべていた。
蘭「そういうのもいいかも知れないわね」
こよみ「己の怪盗技術がモノをいうということですか。分かりました。これも修行の一つ……受けて立ちましょう」
どうやら露伴の意見に反対する者はいないようだ。
プレゼントを部屋の隅に置き、その反対側に並ぶ。
乙女「よおぉし、アタシの底力を見せてやる」
智輝「お前、交換用のプレゼント持って来てないだろう」
乙女「このタッパーじゃダメか?」
智輝「ダメに決まってんだろ」
銭型はがっくりと肩を落とし、食卓へと戻っていく。
八重「お姉さまもプレゼント買ってくれば良かったですねぇ」
乙女「っ!? お前は買ってきていたというのか!?」
八重「クリスマスパーティの定番ですので……念のために持ってきておりました」
智輝(抜け目ないヤツだな……)
乙女「裏切ったなーーっ、八重ーーーーっ!!」
1人悔しそうにタッパーに料理を詰め込む作業に戻った。
南無~~いや、今日はOhMyGodってところか……。
大夏「それじゃあ、準備はOKみたいだね。それじゃあ電気が消えると同時にスタートだよ」
次本が声をかけると、俺達は運動会のスタートラインに立っている気分になる。
智輝「よぉし、絶対にいいのを手に入れてやるっ」
桜(あ、智輝が隣に……。い、今よ、桜。智輝の手を掴むのよ……)
大夏「3……2……1……」
次本のカウントダウンが終わると同時に『頭ピッカ中』の明かりが消えた。
■4-1 暗闇の中で(菫編)
暗闇の中、1人素早く飛び出したのは菫だった。
しかし、その頭はいつもの陽気なアホ毛以外に戦闘ヘリパイロットのようなグラスが装着されていた。
菫(ふっふっふっ……こんなコトもあろうかと、暗視ゴーグルを準備してきて正解だったね)
どんな状況を想定したら、クリスマスパーティに暗視ゴーグルが必要なのか全く持ってナゾである。
菫が背後を振り返ると、暗闇の中で苦戦する次本たちの姿がハッキリと見えていた。
菫(さっすが、最新の米国製パッシブ型ナイトビジョン。第4世代だから暗闇の中でも、昼間のようにくっきりハッキリと見える。これでトモにぃの プレゼントは確実にいただき♪)
1人、スキップしながらゼロ視界の中を進む。
菫(プレゼント、ロックオン♪)
プレゼントの箱が置かれている場所にたどり着くと、菫はプレゼントの箱を見比べる。
菫(たしかトモにぃのプレゼントの箱は……この飾り気のない包装紙のヤツだったかな……?)
菫はさりげなくチェックしていた智輝のプレゼントに手を伸ばす。
菫(さぁ、トモにぃはどんなモノをプレゼントしてくれるのかなぁ~~……)
心音をときめかせながら、菫が手を伸ばす──と、その瞬間世界が真っ白になった。
菫「んにゃっ!?」
菫は突然のアクシデントにネコのような声を上げていた。
菫(閃光弾っ? しまった)
露伴はこの光の世界の中、サングラスをかけて突き進み、菫の手元から智輝のプレゼントを掠め取った。
愛「怪盗露伴。しっかりとクリスマスプレゼントをいただきました」
真っ白な世界の中で菫の耳に届いてきたのは露伴の声だった。
菫「危ないじゃない、露伴。失明したらどうするのっ」
愛「甘いわね、怪盗は最後の最後まで油断しないものよ」
菫「むーーーーっ」
菫はふくれっつらを浮かべながら、目を回しながらも。適当なプレゼントを手に取った。
■4-2 暗闇の中で(智輝編)
大夏「3……2……1……」
次本のカウントダウンが終わると同時に『頭ピッカ中』の明かりが消えた。
智輝「うぉっ……何も見えない!?」
菫ちゃんの人工照明の明るさがなくなると途端に部屋の中は暗闇に支配された。
月明かりなどがあれば多少は見えるようになるのだろうが、準備がいいことに締めていたようだ。
智輝(くそ、これじゃあ、感を頼りに進むしかないようだ)
さっきまで見ていた光景を思い出しながら、一歩ずつ進む。
桜(今だっ、智輝と手を繋ぐチャンス! えーいっ)
智輝「──っ!?」
突如、近付いてくる気配を感じた瞬間、俺の下半身に手が伸びてきた。
智輝(だ、誰だ……暗闇に乗じて、俺の大事なお宝棒を盗もうとするヤツはっ!?)
桜(あ、あれ? 手じゃない? おかしいな)
智輝(あ、あふんっ、そんなにモソモソしちゃいやん……じゃなくて、これはつまりそういうことだな?)
俺はこの暗闇の中、大胆にも責めてきた女の子に仕返しをすることを決めた。
桜「はぅっ……」
桜(や、やだ、智輝っ……どこ触ってるのっ?)
智輝(んんっ? この柔らかな感触はおっぱいかな?)
手の平に丸く柔らかい感触が返ってきた。
すべすべと丸く、手の平に収まりきらない乳肉の感触に興奮を覚える。
桜(う、うそっ……智輝の、大きくなって……だめだめっ! いくら暗闇の中で見えないからって……)
俺の憤りっぷりを感じてか、一瞬手が引かれる。
しかし、俺はその手を掴んで、固くなっているペニスに押し付ける。
智輝(ふっふっふっ、誘ってきたのはそっちなんだから、今更待ったはさせないぜ)
桜(だ、だめ……智輝。気付かれちゃうって……あ、ああんっ)
左手で、暗闇の相手の手を股間に押し付け、右手で心地よいおっぱいを揉みこねる。
桜(だめだめっ。智輝におっぱい揉まれちゃうと気持ちいいよおぉ……)
手の平が円を描くように動くと、身体がピクピクと反応する。
智輝(随分と敏感な身体をしているな……どれどれ……)
乳房の一番小高くなっている場所を探して、指先を動かす。
桜(あ、ああぁぁ……智輝の指が私の乳首を捜している……)
桜「んんっ」
可愛い悲鳴が聞こえたかと思うと、指先に硬い突起が感じられた。
智輝(見つけたぜ。お前の乳首。もうコリコリに固くなっているじゃないか)
俺はぷりっと硬い赤い実を親指と人差し指で摘むと、コリコリと刺激した。
桜(あううぅっ……だ、だめ、智輝。そんなことしちゃダメ、声、出ちゃう)
桜「ふーーーっふーーーっ」
智輝(んっ? 声が出ないように手で口を抑えてるのか? 小癪な)
俺は両手をオッパイに向かわせて、2つの柔らかさを同時に責めこねる。
桜(このままじゃ、智輝に声あげさせられちゃう。そ、その前に智輝を満足させないと……)
智輝「おぅっ!?」
肉棒の上を行ったり来たりして、刺激を与えてくる。
亀頭のカサの部分を指先でなぞり上げては、裏筋部分をなぞって降りていく。
俺の心地よい部分をまるで見えているかのように的確に責めを見せていた。
智輝(相手も中々に上手く責めてくるじゃないか)
俺も柔らかおっぱいを持つ女の子の両乳首を捉え、何度もその硬い突起を引っかく。
桜(あ、ああっ、ああんっ……智輝ぃ、気持ちいいよぉ……私、本当に智輝に弱いんだからぁ……)
ビクビクビクと分かりやすいくらいに反応している。
智輝(ここまで反応がいいともっとサービスしたくなるな)
桜「──!?」
智輝(オッパイでここまでサービスがいいなら、こっちはどうかな?)
指先が下半身に向かうと相手が息を飲んだのが分かった。
桜(や、やぁんっ……そっちまで責められたら私、本当に耐えられないよ)
俺は女の子の太腿を撫でる。
智輝(お、いい手触り……)
桜「んんんっ……」
智輝(声、我慢しちゃって可愛いぜ……)
お尻を撫でて、白い乳肉を揉みこねると、相手の身体の反応がますます良くなっていくのが分かった。
智輝(暗闇の中でオイタする悪いコは、絶頂まで可愛がってやらないとな)
桜(も、もうやめて、智輝っ……私、アソコを触れられたりしたら、もう……)
お尻からゆっくりと前に手を回し、女の子の一番大事な場所を触った。
桜「あっ──」
智輝(一瞬、声が漏れた!)
その耳に届いた可愛い声に俺の中に巡る血液量が瞬間的に増量する。
桜(ああぁ、智輝のオチンチンが更に大きく……興奮してるんだ……)
俺のチンポを擦る指の動きも大胆さが増してくる。
智輝(ふっふっふっ……いいぞぉ……。もっと興奮するがいいっ。俺も容赦しないからな)
俺は指を忙しなく動かして、女の子の身体を丹念に責める。
桜(あ、ああっ、だめぇ、だめぇっ……智輝の指でイッちゃう……指だけでイカされちゃうよぉぉっ)
桜「うぅっうぅーーーっ、ふうーーーっ、んんーーーっ!!」
智輝(イケッ)
桜「あああぁ──ッ!」
相手が絶頂に達した声を聞いた瞬間、俺の背筋が凍りついた。
智輝(ま、まさか……桜だとぅ──)
桜「はあぁ……はあぁ……」
桜(智輝にイカされちゃったぁ……今度は、私が……?)
相手の指がこそこそと俺の下半身を捜す。
しかし、もう既に俺の興奮は意気消沈していた。
智輝「ま、まさか桜だったなんて、蘭さんだと思ってたのに……あ」
思わず声に出してしまったことに気付くが、時すでに遅し。
桜(もしかして、私だって分かってなかったから興奮してた?)
目の前の桜が何故か憤怒の情を抱いたのを感知した。
智輝「その、あのっ……なんというか……」
桜(智輝は……私が相手じゃ興奮しないってコト……さんざん意地悪にエッチなことしてきたのに……?)
ギランッと桜は目をネコのように光らせる。
この暗闇を照らすトナカイの赤い鼻のように。
桜「智輝なんて黒潮アイスで凍死すればいいーーっ!」
智輝「んたかたんたっ!!」
キレた桜の見事な一撃が今日も俺を天へと吹き飛ばした。
■5 殺人事件発生!?
ドサリと、俺は地面に落ちた。
その直後、部屋の電気が付き、明るくなった。
どうやら『頭ピッカ中』に100万ボルトが充電されたようだ。
大夏「そろそろみんな、プレゼント手にしたよね~~~~って、あああぁっ!?」
大夏「智輝が倒れてるっ!? 誰がこんなことをっ!?」
愛「トモっ!?」
こよみ「智輝さんっ」
露伴達が駆け寄ってきてくれる。
智輝(心配してくれるか……この俺を……)
銭型は俺の周りを白いチョークで囲んでいた。
愛「智輝はどっちのプレゼントがいいっ?」
こよみ「大きなの箱ですか? それとも小さい箱ですか?」
2人の言葉を聞いて俺は一気に脱力してしまった。
智輝(うううぅ……俺って一体っ……)
フィリーネ「待ちたまえっ! その遺体には触れないで下さい」
菫「その声は、探て…………え゛?」
菫ちゃんは声の主を見て驚いていた。
智輝(あの菫ちゃんがこんな抜けた声を出すなんて何事だろうか?)
俺も首を動かして、声の主を見た。
そこにはなんとも可愛らしいサンタクロースが立っていた。
それもとても恥ずかしそうに。
赤い布地と白い綿の生地のワンピースとでも言えばいいのだろうか。
それ自体は普通なのだが、問題はその丈だ。
もはや黙っているだけでもパンチラしてしまうんじゃないかと思うほどに短い。
これで屈もうものなら、ぷりんとお尻が見えてしまうのは間違いないだろう。
今もスカートの裾を引っ張って、パンティを隠そうとしていた。っていうか、もうすでに僅かながら見えている。
智輝(こ、これはエロいっ……)
俺は鼻息を荒くしてサンタクロースの姿を見上げる。
智輝(ぐぉぉっ、首釣ったっ!)
フィリーネ「は、恥ずかしいからあまり見ないでいただきたい」
サンタクロースはもじもじと恥ずかしそうに、身をよじる。
大夏「可愛いー♪ 中々、似合ってるよー」
フィリーネ「ありがとう、と言っておこうか」
乙女「ところでお前はそんな格好までして、何しにきたのだ?」
フィリーネ「ふっ、今の我輩はサンタ……良い子のみんなに謎と事件をプレゼントしに来たのだよ」
智輝(イヤなサンタだ……)
フィリーネ「ちょっとしたシャレのつもりでやってきたのだが、まさか本当に事件が起きてしまうとは……」
いや、起きてはいないんだが……。
智輝(どうしよう、ここは空気を読んで起きないべきなんだろうか?)
とりあえず、もうちょっとここに寝て、スカートの中身を堪能しよう。
フィリーネ「今よりこの現場は、王室認定探偵の『フィリーネ・シャムロック』が取り仕切る。勝手な振る舞いは慎んでいただきたい」
乙女「ちょーーーっと待った。こういうことは、この国のデカであるアタシの仕事だ。探偵がでしゃばるべきではない」
フィリーネ「ほほう、では銭型君。キミは犯人が突き止められるのかい?」
フィリーネはスカートを気にしながら、髪をかき上げる。
乙女「そんなのはハナから決まってる。露伴の仕業に間違いない!」
愛「なんであたしが犯人なのよっ!?」
乙女「そんなのは決まっている。お前が露伴だからだっ!」
智輝「なんでだよっ!?」
あ、しまった突っ込んでしまったっ!
智輝(いや、ここは再び死んでおこう)
フィリーネ「……おや、今、智輝の声が聞こえたような気がしたが……幻聴だろう……」
フィリーネがこちらに近付いてくる。
智輝(おっ……)
短いスカートの中身がハッキリと見えるようになる。
智輝(絶景♪ 絶景♪)
今日はパンストを穿いていないようで、生足が拝める。
それよりも、もっといいモノが奥にある。
パンティがハッキリと見えているのだ。しかも身体に対してサイズが小さめなのか、肌に密着して、若々しい肉を張り詰めさせていた。
フィリーネ「ふむ……まだ暖かい。これは暗闇に乗じて、二階堂氏を襲撃したに違いないな。後頭部をバールのようなもので一撃……むごいな」
フィリーネは俺の後頭部を撫でて状況を説明する。
愛「そんな……トモ……。もう少ししぶとく生きてあたし達を楽しませてくれると思ってたのに」
大夏「まあ、死んで正解だったよね」
菫「むっつりすけべだったし」
愛「別にいいやつじゃなかったよね。なんかセコかったし」
大夏「一流の怪盗を目指してるってのは姿勢だけだったし」
智輝「おおおいっ! こういう時って、褒めるべきだろっ! なんでお前ら死体に鞭打つんだよっ!?」
誰一人としてまともなことを言わないので、悲しくなって起きてしまった。
愛「あ、生き返った☆」
大夏「なんでって……トモちん、マゾだからそっちの方がいいと思って」
智輝「誰がマゾだこのやろう」
大夏「違ったっけ?」
フィリーネ「そんなことより、せっかく話が盛り上がってきたところなのに、どうしてもっと死んでいてくれないんだ。空気を読みたまえ」
フィリーネ「ここはもっと猿芝居を楽しむべきだろう」
智輝「猿芝居とか言うてめぇにだけは言われたくねぇよ、なんだその格好は? サイズ全然合ってねぇじゃねぇか」
スカート丈についつい目が行ってしまうが、上半身の方もなかなかにキツそうだった。
胸の形がハッキリと分かるほどに、張り詰めており、横にピンッと張った筋が見えていた。
フィリーネ「これも君達の喜ぶ顔を見るためだよ。決してお店に行ったら子ども用しか残ってなかったわけではない」
智輝「子ども用しか残ってなかったからって買ってくるなよ……」
フィリーネ「ちゃんと大人用もあったぞ。ただサイズを間違って買ってきただけだ」
智輝「それもっとカッコ悪いだろ!」
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