ハロウィン

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太陽も地平線の向こうへと沈んだ時間、空は濃い紺に包まれていた。
快晴東丘学園の毎年恒例イベントが始まろうとしている……。


「どうどう、大夏、似合う?」

大夏
「もちろんよ。バッチリ決まってるわよ、その魔女の衣装。愛は何着ても似合うけどねー」

こよみ
「大夏さんも、魔女の衣装、とてもよく似合っておりますよ」

こよみ
「そ、それにしても、わ、わたくしの格好はどうしてこんなに……か、過激なのでしょう?」


「だって、こよみくらいスタイルが良くないとその衣装映えないのよ」

大夏
「よく似合ってるわよ、こよみん。その過激な悪魔の衣装なら、きっとトモちん悩殺できちゃうよ」

こよみ
「そ、そうでしょうか……?」


「こよみ、顔、赤くなってるよー」

大夏
「さ、そろそろパーティに行こうか。智輝もきっと待ってるよ」

こよみ
「ま、待って下さい。や、やっぱりこの格好は恥ずかしいです。こんなはしたない格好」


「なーに言ってるのよ。こよみもすっごく似合ってるんだから、見せてあげなきゃ。
 きっと褒めてくれるよ♪」

大夏
「そーそー。それに、トモちんのコスプレも早く見たいしね」

こよみ
「でも……智輝さんは、わたくしのこと、はしたない女だと思わないでしょうか?」

大夏
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。智輝なら、大喜びでこよみのこと
 穴が開くほどじっくりと見てくれるよ。釘付け間違いナシ!」

こよみ
「そ、そうですか……じゃ、じゃあ……わたくし恥を忍んで……」


「えっ……ちょっと待った。釘付けってコトは、あたし見てもらえないじゃんっ!」

大夏
「大丈夫、私がしっかり見てあげるから!」


「ダーメーッ! トモにもしっかり見てもらいたいんだからっ! こよみ、その衣装脱ぎなさいっ!
 やっぱソレ、あたしが着るわ!」

こよみ
「あーーーーれーーーーっ、ご無体なぁーー!」

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