「それじゃ、『乳重量測定』をしますね」
最近、肩凝りに悩まされているというあやめ先輩のために、特製の『乳重量測定器』を用意した。
一見、それらしそうな名前がついているが俺が勝手に学園の身体測定メニューの中に加えた、乳堪能オリジナルの測定項目だった。
「ほら、あやめ先輩、ブラ着けたままだと測定できませんよ?」
「わ、わかっとるよ……」
びいどろのように深く澄んだ瞳を覗き込むと、あやめ先輩は顔をそらし少し間を置いてからカップの脇に指を滑らせる。
そして、思い切ったようにブラを捲り上げると、大きなフルーツを思わせるような瑞々しい乳房が姿を現した。
(おおっ!)
保健医として振舞っているつもりだが、内心“はやる”気持ちを抑えるのにせい一杯だった。
『大和撫子』を錦絵に描いたようなあやめ先輩だが、そのプロポーションは日本人離れしている。
特に、この地球の重力にケンカを売っているような、豊かなたわみを見せるバストは100センチ近い。
乳輪はバストサイズに比例するように大き目で、乳首は小さく丸まっているように乳輪から顔を出していた。
おっとりとしたあやめ先輩には、非常にアンバランスでいやらしいおっぱい。
健康的というよりは、色香漂うお碗型のバストに目を奪われてしまった。
「み、御神君……そないじっと見られたら、なんや顔熱ぅなってまうよぉ」
頬紅を付けたように、ほんのり桜色に染まったあやめ先輩のほっぺが可愛い。
白い乳肌に、ほんのり色づいた生菓子のような桜色の乳首が俺の欲情を煽った。
思わず伸ばしかけた指を、メガネのつるを押さえることで誤魔化す。
「でも、先輩の肩こりの原因を調べるためですから、じっくり、ねっとり、見たり、触ったりしないと……」
制服を着ていても、かなり大きいとは思っていたが、これほど成長していたとは……。
一年先輩とはいえ、思いがけない発育具合に喝采をあげたくなった。
「うぅっ……御神君、いけずや〜」
眉を『ハ』の字にして、俺を見つめるあやめ先輩。
その、陽だまりのようにゆったりとした独特のイントネーションは、いつ聞いても耳心地が良い。
「あやめ先輩、まずは、その秤(はかり)におっぱいを乗せてください」
目の前の秤は理科室で良く見かけるあの紛れもない計量器であるが、保健室では『乳重量測定器』なのである。
下乳も垂れることなく、うっとりとするような丸みを帯びたおっぱい……。
見た目にもかなりの量感がある。
これほどのダイナマイツなボリュームなら肩凝りもするはずだ。
特に茶道や弓道で同じ姿勢を続けなければいけないあやめ先輩なら、尚更である。
「う、うん……ぅひゃっぅっ!?」
金属製の上皿が冷たかったのか、水を浴びた子猫のように首をすくませるあやめ先輩。
代わりに、ぶるるんとJカップのおっぱいが視界いっぱいに強調された。
(おおっ……)
思わず口元がほころびそうになる俺。
陶磁器のように白い乳肉が総毛立ち、つられて、桜色の乳首までもがヒクヒクと勃ち上がっている。
「んんっ……御神君、コレ、ごっつ冷たいなぁ……」
鼻にかかった甘い声に、俺の中の自制心がドロドロと溶けていくのを感じた。
「あやめ先輩、ついでに胸囲を測定しますね」
俺は必殺な仕事をする人のようにツツーとメジャーを取り出す。
「はぁぁっ……御神君、おっぱいに巻尺をそんな押しつけたら、んっ、ぁぁあっ」
あやめ先輩の乳肉は大福のように柔らかく、どこまでもメジャーが食い込んでいく。
「ふぁんっっ……んんっ……やぁぁっ、はぁっ、んんっ」
メジャーに締め付けられ、瓢箪のようにくびれ、卑猥に変形する双乳。
メジャーをスライドさせるたび、いびつにたわむ乳肉の肉感と量感に、俺のボルテージも上がっていく。
乳輪ごと大きく盛り上がった乳首をピンピンと、メジャーで何度も弾いてやる。
「あやめ先輩の乳首が真っ赤に腫れてて、上手く測定できませんよ……」
あやめ先輩はその乳首の様子を見て、恥ずかしそうに顔を反らす。
「そ、そないなこと言われたかて……やぁっ、ぁあっん……んっ、ふぁああっ!」
絹糸のような黒髪を振り乱し、快感を訴えるあやめ先輩。
胸が大きいと、感度が低いと聞くけど、あやめ先輩はその限りじゃないみたいだ。
あやめ先輩がぶるりと肢体を悶えさせるたび、カシャン、カシャンと『乳重量測定器』の針が悲鳴をあげた。
目の前でたわわに弾む、双乳に俺のリビドーはどんどん膨れ上がっていく。
「はぁ、はぁ、……御神君、ウチ……なんや、はぁはぁ、えらい熱くなってきたよぉ……」
いつも以上にトロンと眉根を弛緩させ、甘えるような声で俺を見つめるあやめ先輩。
「あやめ先輩、心拍数が上がっているかもしれませんね」
聴診器を耳にかけると、ほのかに朱を帯びた乳丘に当てる。
「ひゃぅっ!?」
チェストピースの冷たい樹脂の感触にあやめ先輩が短い悲鳴をあげる。
同時に乳肉がぶるんと弾み、俺の頬を打った。
「んぁあっ……ご、ゴメンなぁ。ウチ、御神君に弄られて、なんやいつもより敏感になっとるみたいや……」
あやめ先輩は恥ずかしそうに眉尻を下げるが、俺も下半身から沸き上がる衝動が抑えられそうにない。
肌に吸い付くような、瑞々しい感触がまだ頬に残っている気さえする。
その感触をもっと味わいたくて、ピンと尖った乳首にしゃぶり付いた。
「あぁぁっん!……んんっ、ぁあっ、アカンっ……乳首、吸ったら……アカンよぉっ……ふぁぁあっ!」
乳首を吸い上げ、唇で乳輪を甘噛みしてやる。
「ちゅんっ……むっ……ぴちゅ、んっ……ちゅぅっ」
硬いグミのような乳頭をコリコリと舌の上で転がすと、あやめ先輩は微電流を浴びたように四肢を震わせた。
「はぁ、はぁぁっ……御神君、赤ちゃんみたいやぁ、んんっ、はぁあっ……」
あやめ先輩は穏やかな表情に、艶かしい牝の視線を潜ませ微笑む。
「んんっ、はぁはぁ……『身体測定』なのに、うち……せつない気分になってきてしもうたぁ……」
鼓膜を打つ拍動は、あやめ先輩のものか、それとも自分自身の音なのかも判断がつかないほど高まっていた。